子供のころ自転車が好きだった。
積載量が多いから、フレームはこれ、タイヤはこれ、ハンドルはこれがいい。アップダウンが多い道によく行くから、変速機はこれくらいがいい。
そうして組み上げた自分用の自転車でキャンプに出かけるのが好きだった。
今から20年ほど前、中田島砂丘に出かけた時、颯爽と走り抜けていくJEEPを見て、どこへでも行ける車があると思った。当時、ブームになる直前でハイラックスやパジェロなどが発売され始めていた。事実、自分も中古ではあったがハイラックスを購入し、それに関わる仕事に就いた。
年を追うごとに車種やパーツは増え、それを扱う雑誌やガイドブックは厚くなる一方だった。
しかしどれだけパーツの数が増えようとも、店頭にいれば
「こういうものはないの?」とか
「ここはこうして欲しい」
というように、既製品では満たされないユーザーがいることも知った。
車の知識はあっても加工技術の経験や知識がないため、どこにどう頼んでよいのかわからなかった。また溶接はすごく詳しいのだけど、車の知識がないため、すごい重いものになってしまったり、図面がないとできないと断られることもあった。
初めてナヴィクの信ちゃんに会ったのは、スプリンターカリブのランプステーを加工してくれるところを探している時、鈴木さん(現ホールショット)に紹介してもらったのが始まりだった。
当時は三菱系の仕事を多くやっていて、H2ロケットの部品だったり、三菱自動車の試作部品だったり、写真を見せてもらったが専門的すぎてよくわからなかった。
ただ、言葉やマンガで説明すれば、意味を理解し、形にしてくれる人はそうおらず、それが今も続いている。
四駆がレジャービークルと呼ばれて久しい。
車には、ただ消費されるだけのものもある。
しかし、それを操り、共に生きる、という人がいる。
この人にこの車ありき。
あなたの思いを、形に。
ナヴィク
スタッフ紹介
メカニック |
櫛田 仁志 |
ランクル60 ランクル40所有 |
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